2024/10/25 17:48

SNOW SNOW SNOW

前田真三・前田晃・前田景 写真展

2024年11月2日(土)より
2025年3月31日(月)まで開催

会場/拓真館  入館料/無料
開館時間/10:00–16:00(最終入館15:45)
休館日会期中無休


北海道のほぼ中央に位置する美瑛一帯の丘陵地帯は、十勝岳連峰の火山活動がつくりだした丘が幾重にも重なり、独特の田園風景を形成しています。この丘の風景を写真で世に広めた第一人者である前田真三、その息子である前田晃、孫である前田景の3人の写真家による雪の写真展を拓真館にて開催します。

春夏秋と丘を彩ってきた小麦やジャガイモ、豆やビートなどの作物は11月には全て収穫を終え、初雪と共に畑の一年は終わりを、迎えます。12月には根雪となり、春までのおよそ4ヶ月間、あたり一面は真っ白な銀世界となります。

時にはマイナス30℃を下回る厳しい寒さの中、3人はそれぞれの視点で雪の丘と向き合い、撮影を続けてきました。1970年代から現在にいたるまで、3世代およそ50年に渡ってゆっくりと降り積もった作品たちを、雪に包まれた静けさの中で存分にお楽しみください。


主催:拓真館
企画:株式会社丹溪
展示ディレクション:前田景
監修:前田晃 
プリント:フォトグラファーズラボラトリー
額装:イマジンアートプランニング
選曲:吉本宏
展示協力:土居原翔司
特別協力:写真の町 東川町


雪が来る。

秋も深くなった頃、見上げれば
山々の冠には雪がまるで
帽子のように覆いかぶさり、
それは徐々に裾野まで広がって、
地上までゆっくりと降りてくる。
丘を彩る秋蒔き小麦の緑と
落葉松の黄金色に初雪が薄く積もり、
畑の一年に終わりを告げる。

丘の起伏に優しく、時に激しく降る雪。
十二月も半ばになると
あたり一面が真っ白な雪景色となる。
音のない、静寂で、澄明な世界。

北の大地の長い冬が、始まる。



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